“ストレス”という言葉を最初に用いたのは、カナダのHans Selye教授です。
最初は“ストレス”とは体外から加えられた各種の刺激(ストレッサー)に応じて体内に生じた障害と防衛の反応の総和として使われていました。その後、“ストレス”という言葉はストレッサーを含めて日常頻繁に使われるようになりました。悪性腫瘍や虚血性心疾患、高血圧などの心臓血管障害、糖尿病などの代謝疾患、脳卒中などの生活習慣病対策にもストレス解消の重要性が指摘されています。
“ストレス”によるうつ病や不眠、心身症などの精神的障害も無視できません。精神的、身体的にかかる負担(ストレッサー)は、それを受ける人に、精神活動や身体、特に自律神経、内分泌(ホルモン)、代謝(糖、脂質、蛋白代謝)、免疫機能に影響を及ぼし、それが原因で様々な病気を引き起こします。ストレスケアは、ストレスによる病気の治療だけでなく、病気の発症予防の意味でも重要です。