心と身体お元気ですか? 内科・心療内科 医療法人ストレスケア若草 深川内科クリニック
おトミさんのコラム♪ 散歩みち

Q&A

よくある質問と回答

Q.肥満があり、病気の治療のため減量するよう言われました。最善の減量法は?

A.肥満には健康に問題のない肥満(皮下脂肪型肥満)と病気の原因や悪化に関わる肥満(肥満症)(内臓脂肪型肥満)があります。
肥満で高血圧や糖尿病、高脂血症(コレステロール高値、中性脂肪高値)、脂肪肝、狭心症や心筋梗塞、膝の痛みなどの病気のある方は、減量により病気が改善、治癒することから、減量が治療になります。体重は正常範囲でも体脂肪の多いかくれ肥満の方も健康障害をおこします。
数多くの減量法が試みられていますが、一時的な減量は、その後リバウンドで減量前より体重が増加し、肥満や病気を悪化させます。
理想的な減量法は、

1)健康障害の有無に関わらず、誰でもおこなえる
2)生涯続けられる
3)無理せずできる
4)経済的負担が少ない
5)体脂肪のみをおとす

以上のような減量法です。
この5原則にあてはまる減量法を選択しましょう。
いくら手軽に減量に成功しても、やめると戻る(リバウンド)、長く続けられない、かえって健康を損なう、そういった減量法はダメです。減量中は、医療機関で肥満に関わる病気を管理しながら、減量で病気がよくなるよう、減量を安全に行うことが重要です。
摂取カロリーをおとすダイエット(飢餓療法、低カロリーダイエット)や栄養の消化吸収障害を起こすダイエットは、最初は減量するものの、消費カロリー(基礎代謝)の低下をひきおこし、最終的には減量効果が低下し、やめると肥満が進行(リバウンド)し、健康障害をおこす可能性もあります。
摂取カロリー以上に消費カロリーを増やす、特に脂肪を燃焼させることが重要です。
運動もそのひとつですが、運動はやめるとリバウンドする、膝が悪いなどで、運動できないなど制約があります。
基本は食事療法です。食事は摂取カロリーとしてしか考えられていませんが、実際は消費カロリー(基礎代謝)にも影響します。食品を選択することで、肥満(基礎代謝が減少)にも減量(基礎代謝が増加)にもなります。食べることで、減量も可能です。一度ご相談ください。
理想的で効果的な減量法は、先ほどのべた5原則をみたす理想的減量法を中心に、種々の減量技法を併用して、一人一人にあった、自分に最適の減量法で減量し、2度と肥満にならない、リバウンドしないことが重要です。

Q.バセドウ病と言われたのですが、どのような治療がよいですか?

A.バセドウ病は甲状腺を刺激する自己抗体の作用により、甲状腺ホルモンの合成が亢進し、甲状腺ホルモンの過剰(甲状腺機能亢進症)による、やせ、微熱、動悸、不整脈、疲労しやすい、汗をよくかく、筋力低下、いらいらする、不眠、皮膚色素沈着、月経異常、不妊、骨粗鬆症など多彩な異常が出現する自己免疫病です。甲状腺が腫大し頸部が腫れたり、自己抗体の作用により、眼球突出やまぶたの腫れをおこす疾患です。
治療には大きくわけて

1)抗甲状腺剤の内服による治療
2)放射性ヨード剤による治療
3)甲状腺部分切除
4)エタノール注入療法

以上の4つです。抗甲状腺剤による治療の長所は、自己抗体が消失することです。バセドウ病の原因が甲状腺自己抗体であることを考えると、理にかなった原因療法で、最初に考えるべき治療法です。妊娠中でも服薬可能です。眼の症状も改善します。欠点は服薬が長期になることです。自己抗体が消失するまでには時間がかかるため、自己抗体が消失し完治するまで服薬する必要があります。治療途中で服薬を中断すると再発します。他の療法は甲状腺そのものを小さくしたり、破壊したりして甲状腺ホルモンを低下させるものですが、自己抗体は残ったままなので、再発の可能性や、とりすぎの場合は甲状腺ホルモンの不足から甲状腺ホルモンの補充療法を生涯必要になったり、とり足りない場合は抗甲状腺剤の服薬が必要になることもあります。自己抗体が原因でおこる眼球突出などの眼の症状も残ります。抗甲状腺剤が副作用のため服用できない場合が適応になります。症状やくびの腫れ、眼の症状から甲状腺の異常が疑われる方、バセドウ病と診断され治療が必要な方、ご相談ください。

Q.ホルモンバランスとは何ですか?不妊や生理不順、更年期障害について。

A.ホルモンは脳、下垂体、甲状腺、副腎、膵、卵巣、精巣、消化管、脂肪細胞などから分泌され、それぞれのホルモンが適度に作用することで、健康が維持されています。ホルモンが多すぎても、少なくても体調が悪くなります。このホルモンが適度に合成され分泌されるよう精密に調節されており、これをホルモンバランスと呼びます。ホルモンバランスが崩れると、病気になります。ホルモンバランスに影響を及ぼすものとして、ストレスがあります(*ストレスについて)。ホルモンは自律神経、代謝(血糖、脂質他)、神経活動、免疫にお互い影響しあいます。ですから、自律神経失調症や糖尿病、高脂血症、高血圧、自己免疫病、不眠、イライラ、皮膚病やアレルギーなどにもホルモンは強く影響します。女性の生理が順調かどうかは健康のバロメーターになりますが、生理不順や不妊、更年期などは卵巣からでる女性ホルモンの作用や卵巣機能だけでなく、それを調節する脳や下垂体ホルモンによるホルモンバランスの影響を強く受けます。更年期障害もそうです。また、甲状腺ホルモンも影響を及ぼします。内科でのホルモン全体の評価が必要です。

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