疲労について パート2です
今回は、疲労の原因についてのお話です。
「疲れる~」とだれもが言っている割には、疲労とはいったいどういう状態なのか❓
なかなかハッキリとは解明できませんでした。
一時期、乳酸が溜まるのが疲労の原因だ。
という説がありましたが、「乳酸が疲労物質ではない」ことがわかっています
「疲労した筋肉では乳酸の濃度が高くなっていること」から誤解されたようですが、
最新の研究では、
キツイ運動時に、糖質がエネルギーとして使われる際に乳酸が産生され、
筋肉の細胞のエネルギー源として再利用されることがわかっています。
なんと!運動中には、脳内でも神経細胞のエネルギー源として乳酸が働くことも確認されているのです。
「疲労の原因」とみられていた乳酸でしたが、
逆に、筋肉疲労解消のために、乳酸が増えて、
せっせと疲労回復のために働いてくれていたんですね!😂
現在では、
疲労の原因は、活性酸素による酸化ストレスで、
神経細胞が破壊されるからであると考えられています。
活性酸素という言葉を最近耳にしたことがあると思います。
酸素はよいものなのに、
何で活性酸素は悪者なの?
という疑問が沸きますよね~?🤔
活性酸素と酸化ストレス ~eヘルスネット 厚生労働省 より~
大気中には、約20%の酸素が含まれており、生物はこの酸素を利用し生命活動を維持しています。
呼吸によって体内に取り込まれた酸素の一部は、通常の状態よりも活性化された活性酸素となります。
ヒトを含めた哺乳類では、取り込んだ酸素の数%が活性酸素に変化すると考えられています。活性酸素は、細胞伝達物質や免疫機能として、外部から侵入してくる菌や微生物を排除してくれる働きをします。
良い働きをする半面、
活性酸素は反応性の強い物質なので、体内の代謝過程において様々な成分と反応し、過剰になると身体の細胞に傷害をもたらします。
活性酸素の他の物質を酸化させてしまう性質によってDNAにも害を与えてしまい、ガンや心血管疾患ならびに生活習慣病や老化の要因にもなるのです。
過度な運動やストレスは、活性酸素の産生を促し、酸化ストレスを引き起こす要因となります。
紫外線、放射線、大気汚染、たばこ、薬剤ならびに酸化された物質の摂取などもリスク要因です。
活性酸素が発生すると、活性酸素を分解して体内から除去する抗酸化酵素が働くようになっていますが、
抗酸化酵素を上回るほど過剰発生した活性酸素は、自律神経の細胞や筋肉を攻撃してしまい、疲労へとつながります。
自律神経は、
運動時には、運動強度や体調に応じて呼吸や心拍、体温などの機能の調節を行っており、
身体へかかる負荷に合わせて生体機能のコントロールを行っています。
運動によって体にかかる負荷が大きくなるほど、自律神経の中枢にかかる負荷も大きくなり、自律神経の中枢がある脳がダメージを受けることで疲労が起こるとされています。
加齢や紫外線を浴びることは活性酸素の影響を受けやすくなるため、疲労が起こりやすくなります。
睡眠障害や睡眠時無呼吸症候群も疲労を蓄積させる原因となると言われています。
疲れとひと言っても、いろいろなパターンがあり、
身体の中では、かなり深刻な事態になっているようですね…😥。
疲労を回復させるポイントは
自律神経をきちんとケアすることと抗酸化酵素にしっかり頑張ってもらうこと
のようです✨
次回は、疲労回復のポイントをお伝えしますね💪