ミサゴの巣にヒナがいるというので佐伯市まで行ってきました。
ミサゴは猛禽類の鳥で全長54〜64cm。翼を広げると150〜180cm、体重1.2〜2kgと大型です。エサは主に魚ですが小鳥も食べます。毎年同じ巣に帰ってきて繁殖するようです。
行ってみると巣には3羽のヒナ鳥とメスの親鳥がいました。
一番子はすでに巣立ちを終えて自分で飛べるようですが、二番子はまだ飛べないのか巣で羽をバタバタさせて練習していました。三番子はまだ幼くヨチヨチ歩きです。
観察しているといろんな面白いことが分かってきました。
最初にお母さん鳥がエサを求めて飛びたちました。
近くにいたお父さん鳥は隣の岩礁へ移動し遠くから子ども達を見守ります。
しばらく時間が過ぎましたがお母さん鳥はまだ帰ってきません。その間、一番子は2度遊びに行きました。やんちゃです。
トンビが巣の上空を飛んでヒナを狙っています。お父さん鳥は何もしません。じっと巣の方をみているだけです。その代わり一番子が巣から立ち上がりトンビを警戒しています。
巣に残された3羽の子ども達はお腹が空いたのかお父さん鳥の方を向いて鳴いています。お父さん鳥は知らん顔。ここまで飛んでおいでと言っているかのようです。
5時間が過ぎました。子ども達はノドが乾いたのか鳴き声が大きくなりました。するとお父さん鳥が飛びたち海岸に落ちていた海藻をつかみ巣へ向かいましたが途中でそれをわざと海に落とし、また拾いそして巣へ。
子ども達は待っていたかのように食べ始めました。お腹が空いたというよりノドも乾いているのでお父さん鳥は海水で海藻を濡らし持って来たのでは、と思います。
野鳥の生活、不思議なことがたくさんあります。撮影が終わるまでお母さん鳥は帰って来ません。残念、また行ってみます。
ひとりで飛べるようになった一番子
遠くで見守るお父さん鳥
お父さん鳥の方を向いて「お腹空いた!ノド乾いた!」と叫ぶ一番子
海水に浸した海藻を持って来るお父さん鳥
お母さんはまだ帰って来ないけれど寄り添うミサゴの親子
撮影地 : 佐伯市