昨日のカワセミは大忙し。
クチバシに土が付いているのでメスとの結婚が成立して巣作りを始めたようです。
カワセミの巣はヘビやキツネなどから襲われないように切リ立った崖に横穴を掘ります。直径約7cm、長さ約50〜80cm、横穴は雨が入らないように少し上り坂になっています。一番奥は広くなっていて、リビングになります。巣作りは主にオスの仕事です。
今は繁殖期なのでオスがメスへ獲物も運びます。巣作りが終わるとメスは1日1個ずつ、計4~7個の卵を産み、抱卵日数は19~21日です。孵化すれば今度はヒナへの餌の確保で二羽は飛び回ります。孵化後23日あまりでヒナが親と同じくらいの大きさになります。するといよいよ巣立ちの日を迎えます。一度巣立つともう巣へは帰りません。
外の世界へ出てからのしつけと餌の運搬ははオスの仕事です。これがまた忙しい。このころのオスは羽がボロボロになるほど懸命に働きます。
ヒナが大きくなり、自分で餌を捕れるようになると親は心を鬼にしてヒナを追い出します。
カワセミは繁殖期以外は単独行動で、縄張り争いが激しく、約1.6kmの範囲に一羽しかいないと言われています。スズメやエナガのように群れを作って生活することはありません。
色も綺麗で目立つカワセミ、外敵も多く、寿命は2年くらいだそうです。
産まれてくる子ども達も無事に成長して一人前になって欲しいものです。
カワセミの観察はこれからも続けていきますのでご期待ください。
撮影日 : 2019年05月10日